昨年6月から個人事業主になったので、確定申告が必要だ。青色申告にしたので、煩雑になるかと思い「弥生会計」なるソフトで記録しておいた。記録といっても家計記録のついでに収入と必要経費、控除対象の生命保険や地震保険などを大雑把につけていただけで大したことはしていない。

で、申告期限も迫ってきたのでそろそろ書類作成するか、と、テスト気分で弥生会計の入力を始めたところ、ほんの1時間ほどで本番用の書類ができてしまった。

確定申告は以前にやっていた時期があったので、どういう流れか把握していたこともあるのだろうけど、それにしてもラクだ。

疑問点にはその都度、ガイドや選択肢が現れる。紙ベースだといちいち別紙を参照するのだが、この手の申告書類はワザと分かりにくくしてるんじゃないか?と勘ぐるほどの悪デザインなので、ウンザリする。そのウンザリが無いので実に快適。作成後、必要経費に入れるべきだった領収証が出てきても、機械的に(機械なのだが)入力すれば、しかるべくその後のステップ〜結果が修整される。

そして、そのまま電子申請まで持っていける。以前、書類を手書きして源泉徴収票や控除証明書を貼り付け、税務署に持参していた頃と比べると、簡単すぎて「なにか間違っているんじゃないか?」と不安になるほど簡単だ。

「まるま」のご主人も「げんごろう」についてはご存じなかった。沢山の居酒屋がある大塚なのだから当然だ。ただ、「まるま」常連さんらしき方が「なんか、あったような気がする」とは言っていた。詳しく聞きたい気もしたがもう看板に近い時間だったので深追いはせず。

 

 のち、顔を出したとある居酒屋で店主から下らないお説教を頂戴して心底げんなり。他人に対して自信満々にダメ出しをする人間って、要するに最強なんだよな。

 

 相手が怒れば「俺の言った事が図星だったからコイツは怒ったのだ」と解釈、

 相手が凹めば「俺の言った事が図星だったからコイツは凹んだのだ」と解釈、

 愛想尽かせば「俺の言った事が図星だったからヤツは来なくなったのだ」と解釈、

 

 「自分の発言は常に正鵠を射ており無謬であり、問題なのは俺の的確な分析、歯に衣着せぬ気風の良い物言い、これらの凄さを理解できないお前にある」という感じのメンタリティ。これを自分で信じ込んでいれば、まあそりゃ最強だ(駄々っ子と一緒)。

 

 そんな人間の御託を拝聴してあげる義理もないし時間ももったいないのでこの店にはなるべく行かないようにしようと決定。

ふと思いつき、昔大塚駅北口にあったゲームセンターについてネット検索を始めたが、何一つヒットしない。手を変え品を変えトライするも、出てくるのは見当外れの広告じみた情報ばかり。そういえば、と居酒屋「げんごろう」についても検索したがこれは本当に何一つヒットしない。かつて何度も行ったお店なんだけど、ネット上の手が届く場所にはなんの痕跡もないんだな。1990年代中〜終盤なぜか急にお休みから閉店してしまったので、店主の斉藤さんがどこに行ってしまったのかもわからない。

ネットでさしたる情報が探せないなら、後は現地で関係者を探して聞くしかないだろう。

しかし、このお店を教えてくれた甲州屋児玉商店は閉店して久しく、その後の情報も無い。ならば、大塚駅周辺で古くから日本酒それも地酒を出してきたお店に行き「昔あった、げんごろうって居酒屋を知りませんか?」と尋ねるしかないだろう。

 

そんな訳で、また「まるま」に行く。

 

11月25日は大塚グレコというライブハウス(昔住んでいた立山荘から徒歩3分くらいだが、住んでた当時はまったく知らなかった)で「イカすボサノバ天国、泣かすブラジル音楽(審査員はいません)」と題した催しを観に行く。バンドは越田太郎丸g、難波弘之p、早川哲也b。

11月12日は山形市に達郎ライブを観にいったのだった。一週間後に迫ったイベント運営の仕事に不安があったので、心から楽しめるか分からなかったのだが、杞憂だった。そうしたモヤモヤをねじ伏せて集中させる力が達郎ライブにはあった。まさに「暗い気持ちさえすぐに晴れて」だった。

 

現在山形市在住の友人に会い、家族関係がちょっと複雑な状況にあることを聞く。簡単に解決できる話ではないのだが、あっそう、と流すこともできない。どんな協力ができるのか、帰路の車中でカミさんとずっと話した。