群馬県薮塚本町でロケ

 高齢者雇用促進ビデオの事例取材、2事例め。群馬県太田市に近い薮塚本町へ。え?どこそれ?
聞いたことないよ〜、と感じる人も多いであろう。私も知りませんでした。

 ここでの取材相手はエンジニアリング会社であった。えーと、このエンジニアリングとは要するに
自動車とかの生産ラインそのものを設計・製作・設置・メンテする仕事であります。
 顧客の要望に応じて設計を行い、基本的な機械(ディスタックフィーダ等)を製作して、また溶接
ロボットなどを外部から仕入れ、ラインに配置してそれらを統御するプログラムを組んでテスト作動させ、
それをユニット毎に分割して顧客の工場に移送して設置してテストして作業者に使い方を教えてメンテも
請け負って、という、総合的な技術力が求められる業務内容です。

 この会社では、さらにエンジニアリングに伴って高めてきた機械工作技術を活かし、ライン以外の
加工業務も請け負っております。
 
 私が行ったときには、自衛隊の架橋車の橋梁部分を作ってました。またJAXAから人工衛星の機体
外壁パネルの加工も請け負っているそうですだ。これは凄い。

 高齢者の位置付けは先だっての長岡市の会社と同様で、やはり特異な「多能技術者」です。


 さて、通常の場合我々は取材対象の会社だけではなく、その会社の位置する地域の観光名所や旧跡等も
撮影する。こうした要素を盛り込むことで、見る人に「ああ、あの町か」と感じてもらうのだ。例えば
北海道小樽市のプロパンガス業者を紹介するのであれば、冒頭には小樽運河の風景が入るであろうし、高知
中村市の漁協を紹介するのであれば四万十川の風景が入るだろう。

 しかし全国の市町村の中には、これといって著名な事物が無い場所も数多い。ここ薮塚本町もそうで
ある。役場の観光課に聞くと、以下の3つを推薦してくれた。

 名所その一:薮塚温泉
 名所その二:三日月村木枯らし紋次郎の碑
 名所その三:ジャパンスネークセンター

 これらの名所を見回ったが、まず薮塚温泉は規模が小さく、また「温泉街!」といった雰囲気も乏しい。
三日月村は江戸時代の宿場を再現したテーマパークなのだが、開園から相当の時間が経過しているため、
よく言えば鄙びた、悪く言えば場末っぽい雰囲気だ。
 ジャパンスネークセンターはヘビがたくさん居る施設なのだが、「何故ここに?」という疑問が拭えな
い。ううむ。

 しょうがないので、地域の歴史とある程度関係がある薮塚温泉と三日月村のみを撮影し、スネークは却下
となった。薮塚本町となんの関係もないんだもん、ヘビは。

 大して記述する事でも無いが、近隣の太田市富士重工の群馬製作所がある。
故に、お土産にも「スバル最中」なんてのがあるようです。