海洋奇譚集

海洋奇譚集 (知恵の森文庫)

　帆船時代から第二次大戦付近までの奇妙な海難事件を紹介。
　私はこの手のジャンルが非常に好きだ。吉村昭もそうだし。
　私はここで扱われているような海難事故に遭ったことは無いし、遭いたくない。
だがシーカヤックに乗っていると、非常に些細なレベルだけど、海の怖さを感じる
こともある。
　岩場の中で、海水が泡立つように上下している場所に入ってしまった時、大きな
うねりの最下部に入って、周囲になだらかな海水の壁しか見えない時など。
　そういった時にはかならず、「すいません！もうこんな日に海にでません！」と
声に出しつつ浜に逃げ戻る。それでもほとぼりが冷めるとまた同じような事をする
のだからアホである。