04年10月23日から飼っている猫(名前:ポンテ・♀)は、その後順調に生育

しているものの、相変わらず噛むわ引っ掻くわ食卓に上がるわと傍若無人な行動がおさまらない。

 どうも、奴は自分が猫であるということを分かっていない模様だ。

 通常、母猫と兄弟猫との関係の中で、猫は自分が猫であることを認識し、自己を形成するのだと
思う。しかしポンテの場合、幼児期に母親および兄弟と引き離され、その後に接した他者は私と妻
のみである。また、行動範囲も家の中に限定されているので、他の野良猫たちとの接触も無い。

 人間の場合でも、社会性は他者との関わりの中で体得されるのだろう。それが無いままでは、
他者と自己との境界線も曖昧なままに、自己のみが肥大化してしまう。
幼児の全能感がそのまま保持されるというか。

 このままではポンテは猫族としての意識も、猫なりの社会性も獲得できない。
そこで、三鷹にある妻実家にポンテを預けることにした。

 妻実家には成猫が二匹いる。彼等との接触によってポンテの自己確立を。
…さて、どうなることか。