4月取材の続きで長岡へ。
http://d.hatena.ne.jp/suwataku/20070414
当時、山はツバキとカタクリの季節でしが、今回は旺盛なしたばえと
この季節の花の大群落が見られました。
ある地点は、4月の時点では緩やかな谷間にカタクリが開花しており、
そこは一面、紫でした。
今そこには一面のキバナアキギリが開花していて、マルハナバチがぶんぶん
飛んでは蜜を集めていました。
キバナアキギリは花の構造が独特で、ハチが頭を突っ込むと、まるで振り子のように
おしべが下垂し、ハチの背中に花粉を付けるように動きます。
で、そのハチは別のキバナアキギリも巡回するわけでありますので、異なった
形質を持つ(キバナアキギリの)株との授粉が成立し、これが遺伝資源の多様性に
貢献するんでしょう。
いつからこのような構造が生じたのかはわからないようですが、こうした自然の精妙さには
いつも驚かされますし、そうした関係性を発見する人間の目にも驚かされます。
…と、にわかナチュラリストのような文章を書いてみました。