ナチス・ドイツ有機農業―「自然との共生」が生んだ「民族の絶滅」(KASHIWA学術ライブラリー)


定価3,800円という、私にとってはえらい高額本なんだけど、あまりにも
面白そうなので購入。次に読みたい人はおられますか?

ナチス農本主義とシュタイナー農法は、反発と接近を繰り返しながらファシズム時代を共有した。〈自然との共生〉はなぜ〈民族の抹殺〉に至ったか。エコロジーに潜む危険性をナチスの農業政策に読む。

目次 プロローグ●「人間中心主義」から「生物圏平等主義」へ

第1部 生成 1924〜1933
1 「バイオ・ダイナミック農法」の誕生と展開
2 「インドール方式」の誕生と展開
3 「農民と自然の関係」をナチスはどう捉えたか?

第2部 混淆 1934〜1941
4 緑色の第二革命
5 生命法則
6 バイオ・ダイナミック農法の実践者たち
7 総力戦と土壌(戦前編)
8 総力戦と土壌(戦中編)
9 ロシア、この「偉大なる農民の国」
10 ナチ農政に対する農民たちの反発
11 ダレー、バイオ・ダイナミック農場へ

第3部 変容 1941〜1945
12 有機農業と植民地主義
13 強制収容所における有機農業
14 同時代の小農主義――ソ連満洲、北海道

エピローグ●「ナチスエコロジズム」とは何か