18日に警察署から「射撃教習資格認定が下りたので取りに来るべし」との連絡が。
そこで19日に出向いて書類を貰い、即座に猟友会事務局に電話。教習射撃は土日しか実施してないとの
ことだったので、「では、明日20日の土曜日はどうですか?」と伝えた。

いきなり明日では教官の都合もあろうし(教官は警察から任命された民間人が行う)、さすがに無理かなと
思っていたが、30分ほどで返信があり、「明日9時に総合射撃場に来てください」とのこと。


翌20日、初めて総合射撃場に行く。



立派な施設を想像していたが、実際にはプレハブ的な簡素なものであった。しかも結構くたびれた感じ。



射撃をする場所(射台というのかな)も、錆びた鉄骨が物悲しい。



射撃方向。右下の鉄板の下にクレー射出機があり、山に向かって飛び出す仕組み。


さて今回、私の教官をしてくれたのは猟友会の会長さん。以前、狩猟免許試験で合庁に行ったときにも
お会いしていた方だ。昨日の夕方に猟友会事務局から電話を貰い、本日入っていた所用を後回しにして
教習に出てくれたそうだ。「急だったけど猟銃を撃つ仲間が増えるなら、そっちの方が大事」とのお言葉。

教習はまず、実包を購入するところから。射撃場に来てる銃砲店のおじさんに、昨日警察署で出してもらった
火薬譲受許可を渡して25発入り一箱×4箱=100発を購入。4000円だったので、1発40円だな。


これはその空箱。教習を受けてる間の写真は当然ながら、無い。

さて、その後は実銃(上下2連)の点検・分解・組立を学んだのち、銃の構え方(挙銃というそうだ)の練習。
ポイントは左右の目が水平になるよう頬付け、肩付けをするんだが…どうにも左目が上がる、というか、右目を
照星に合うようにすると、つい顔を傾けてしまうので結果として左目が上がる。

これを徹底的に矯正される。教官の見本を見て、鏡の前で構え、それを教官がああでもないこうでもないと
指摘する。4kg少々の銃だが、構えた姿勢で保持し続けると腕がかなり疲れる。なので教官も雑談と休憩を
交えつつ和やかに進行。

1時間ほど挙銃練習したころ「じゃあ、そろそろ実際に撃ちましょう」ということで、実包25発をベストに
入れて射台へ。上下2連の下側に装填し「クレーは出ないから、とりあえず撃って」とのお言葉に、大きく
「ハイっ!!」と返事したらクレーが飛んだ。後ろでクレーの射出を管理してる人が誤解したらしい。
飛んでくクレーは放置して、とりあえず発砲。イヤーマフをしてるせいか、そんなに音も怖くないし、
反動も大したことはない感じ。

以下は、こちらの「ハイっ!」コールに従って射出されるクレーを狙い、撃つ。当たらない。
頬付け、肩付けは正しいか?スタンスは間違っていないか?要するに、挙銃姿勢は正しいか?その辺が
いろいろと気になって、クレーの射出に対してとトリガーを引くタイミングが遅すぎるらしい。

「クレーが照星の下に隠れた瞬間に撃て。延々とクレーを目で追っていたら射撃タイミングを逃すぞ」
とのことで、その辺を意識するようにしたら、当たった。クレーが四散して楽しい。
上下2連銃だが下だけに装填しているので、一発ごとに排莢と装填を繰り返す。最初に排莢したときは顔に
薬莢が飛んできました。

で、5発撃ったら隣の射台に移動し、そこでも5発。それを5回繰り返して25発が1セット。
最初のセットは7発命中した。ただし、この時点では、「なぜ、命中したのか」「なぜ、失中したのか」が
はっきりとわからない。これは、まぐれ当たりとも言う。

この、25発1セットを4回行い、最後のセットが試験となる。
そしてセットごとに、鏡の前で挙銃姿勢の矯正が入る。情けないことに右腕に相当の疲労感が生じてきた。
しかし、お蔭で第二セットは10発が命中、第三セットは8発が命中した。このころになると、
「なぜ、失中したのか」については、その原因がほぼわかるようになってきた。わかったところで、即座に
それを矯正するのは難しいのだが。

で、最後の試験セット。最低限2発が命中すれば合格だが、できるだけたくさん当てたいよ。

便所に行って集中力を高め、射撃開始。ここでは教官は何のアドバイスもできないので、教わったことを
反芻しつつ撃つ。結果は11発命中。今までで一番好成績であった。

昔は国体の選手でもあったという教官さんに「生まれて初めて銃を撃って、この成績は立派」と褒められ、
私は大変うれしい。


しかし翌朝、右肩は恐ろしいほどの筋肉痛であった…。