朝４時に起きて寝ぼけたままカヤック２艇を車の上に積む。いつも家の脇にある
幅１ｍ程の空間に転がしてあるので、隣の敷地側から担ぎ出さなくてはならない。
踏み台を車の脇に据えて、えいやっと持ち上げ、キャリアの所定の位置にはめて
ストラップで固定する。更に車の前後にある牽引用フックからもロープをのばして
艇の前後を固定する。
前の自動車は充分な車長があったため、この前後ロープ固定は不要だったが、今
の自動車は全長３．９ｍである。これに艇長５．５ｍと５．０８ｍのカヤックを
無理矢理積載するので、えーと、１．６ｍもハミ出す訳か。と、なると前後を緊縛
しないと不安でしょうがない。
とくに今日は東名高速を使うのだ。時速１００ｋｍで走行中に屋根のカヤックが
吹っ飛ぶ、などいう状況は想像するだけで恐ろしい。
そんな訳で、ストラップを締める手にもいきおい力が入るのでした。
当初、私たちは５時には横浜を発ち西伊豆は松崎町に向かう筈であった。しかし
カヤック固定に熱中している間にもう４時４５分ではないか。しかも妻さんはまだ
寝ている様子だ。
いかん！と妻さんを覚醒させ、二人で弁当を作る。とはいっても彼女が握り飯を
握り、私が海苔を巻くだけなのですが。
そんなこんなで６時近くにようやく出発し、自動車は一路、横浜新道〜横浜町田
〜沼津〜韮山〜修善寺〜土肥と駒を進めたのだが、妻さんは握り飯を少し食べた後
はよくおやすみのようであった。松崎町内のＮＣＫ店舗前につけた瞬間も熟睡して
おり、スタッフ武田君の失笑を買っていたのである。
