10月8日〜9日に関する記述

 20時まで会社で会議。終了と同時に一目散に帰宅する。家では妻さんが今回の旅行に持って行く
荷物を整理していた。が、なかなかの量だ。

 私はまずカヤック関係のウェア類をまとめる。今回は自分のカヤックは持参しない。と、言うのも、
新日本海フェリーで自動車を運ぶ場合は、車検証に表示された全長が運賃の基準となり、その全長を
超える積載物があれば、その積載物の全長が運賃の基準となる。

 今回の場合、自動車は全長3.9mなので運賃16100円(大人一名の二等運賃を含む)

 なのだが、カヤックは全長5.6mなので運賃22500円(同上)となり、
往復では12800円の差が出る。だったらその差額分を他の用途にまわした方が良いよなあ。

 自動車に荷物を積むのだが、後部座席を倒して荷室にすると異常なくらい物が入る。なんでも
かんでも取りあえず積み込めてしまう。
 以前バイクに乗っていた時には、北海道に行く時でも大型ザック一個くらいにまとめる必要が
あったので持ち物も厳選し、「あれば便利」といった程度の物は削除していたのだが、今回は
「ひょっとしたら使うかも知れない」というレベルの物でもOKなのだ。いいのかな。

 で、台風22号の影響による大雨・強風の中、横浜を出発した。のだが、すぐにファミレスに
寄って夕食を食べる。「びっくりドンキー」は確か北海道資本の会社だった筈だから、今回の
出発に当たってここで食事をしておくことには大きな関連性があるのである。多分。

 国道1号から谷原交差点を経て関越に乗り、新潟方面に向かう。私はこの関越ルートは何度も
使っているが、いつも雨だ。いつぞやはSAで寝ている間に豪雨になり、さらにザックの中に雨具
が無く(忘れた)、パンツの中まで水浸しになりながら新潟に着いたこともある。
 それに比べてなんと自動車の楽なことか。雨具は要らないし座ったままだし、こりゃ自動車が
流行る訳だよな〜。
 などと考えもしたりしつつ、04:00〜05:00位に新潟港に到着。
 乗船手続きは09:00くらいから開始なので、コンビニで食品を購入しターミナルで食べる。
すると猛烈な睡魔に襲われ、そのままソファで眠る。

 8月から9月にかけての観光シーズンには、このターミナルも立錐の余地すら無いほど混雑する
のだが、今は閑散としている。バイクも1〜2台くらいいるだけで、盛夏時の殺伐とした雰囲気は
無い。7年くらい前の9月にはキャンセル待ちのバイクが車寄せに居並び、みんな難民のように寝袋で
眠ったものだった。やはりハイシーズンは避ける方がいいですな。

 で、10:00に乗船して11:00出航。

 新潟と小樽を結ぶフェリー「らいらっく」は、
 ■全長  :199.9m
 ■総トン数:18225t
 ■航海速力:22.7kn(42km/h)   といった感じ。

 今年の春に仕事でやたら乗った、伊豆七島と東京を結ぶ東海汽船の「かめりあ」が、
 ■船長  :102.87m
 ■総トン数:3751t
 ■航海速力:19.4kn(36km/h)

 なので、とにかくデカい。記述が長くなりすぎたので、この辺で一旦終了。

 自動車とともに乗船する際には、ドライバーのみが車両用甲板に入る。そして、それ以外の人々
は人間用の出入り口から乗船することになっている。

 乗船後ロビーで妻さんと落ち合い、船室に向かう。

 今回、私は初めて「一等船室」を利用した!これまで二等しか乗ったことの無い私にとって、
「一等」は雲の上、天上界の如き世界だった。「船旅の良さは、二等で袖摺りあうも多生の縁を
感じることにあるのだ!」と、二等以外の乗客を激しく敵視していたのであるが、今回はアッサリ
と転向したのである。
 さて、舷側に面した和室はというと、四畳弱の居間、洗面台、テレビにビデオ、ちゃぶ台までも
が備わった快適空間。まるでキレイ好きな貧乏学生の下宿部屋のようである。素晴らしい。

 で、風呂。かなり以前に同一航路に乗船した際にはうねりが高く、その動揺に従って大浴場の湯船
も波だっていたのだが、今回は平静すぎて面白くない。やはり、揺れてこそ船!でしょう。
 そんなこんなで風呂に入ったり断続的に眠ったり船内をうろついたりと、船の夜は更けてゆくのでした。