10月14日に関する記述

 6:00起床。宿の温泉に入り、朝食までの時間を使って散策。
寒くて清涼な空気のなか、川沿いの緑地で紅葉を見る。

 我々は本日、ロープウェイとリフトを利用して黒岳までハイキングを行う。
これら文明の利器を活用することにより、七合目まで易々と登れてしまうのである。
ちょっとずるいやり方とも思うのだが、まあいいや。

 七合目の小屋で入山者帳に記入し、登り始める。
つづら折りの登山道(というか遊歩道だ)を淡々と歩くのだが、晴天・微風・低気温の
ため、極めて快適だ。妻さんは少々しんどそうだが、楽しんでるようにも見える。
 登山道の日陰部の水たまりは凍結しており、霜柱も多い。ここはもう、晩秋から初冬
なのだな〜。と、休憩時にシマリスを発見する。さして我々を恐れる風でもなく、藪から
現れ藪に消えていった。

 歩き出してから1時間10分ほどで黒岳山頂。前にここに来たのは18歳の時だから、
もう15年も前のハナシではないか。当時はトムラウシから層雲峡に下りたんだな。

 下山した我々は例によって危機的な空腹感に襲われた。層雲峡温泉の商店街をウロウロし、
「ラーメンと本格カレー」と書いてある店に入るのでした。ここで我々は「本格カレー」という
言葉を誤解していたことに気付く。つまり、ここの「本格カレー」とは、「本格的に普通なカレー」
だったのである。猪口才なスパイス類は一切使わず、ボンカレー又はバーモントカレーに酷似した
「普通の」カレーを極めていたのである。ちなみに、不味くはない。でも超フツー!!

 さてと。紋別の宿の予約を済ませ、層雲峡を後にする。紅葉が思ったほどでもなかった(充分キレイ
だけどさ)ため、私は紅葉見物の名所・銀泉台に行こうと考え、紋別までのルートを石北峠経由に設定
した。のだが、銀泉台に至るダートは、すでに閉鎖されていた。バイクなら隙間から行けそうだが、
自動車では無理だ。諦めて留辺蘂遠軽・湧別経由で紋別に向かう。

 とっぷり日も暮れたころ、紋別到着。宿に荷物を置いて紋別市内随一の繁華街、「はまなす通り」へ。
哀愁というかワビサビというか、平たく言えば寂れた雰囲気が良い。