suwataku2005-07-09

8日に行った森林総研の話。

林木育種センターの翌日はつくば市森林総研へ。

マツノザイセンチュウの運搬役であるマツノマダラカミキリ関係の
お話し、そして実験用に飼育されているカミキリの撮影を行う。


現在のところ、マツノマダラカミキリの駆除は薬剤の散布や薬剤による薫蒸など
によって行われていますが、ここでは今後の駆除方法の一つである、菌類を用いた
方法を見せていただいた。

これはマツノマダラカミキリに対して強い病原性を持つボーベリア菌という菌を使用
する方法です。不織布に菌を繁殖させ、マツの幹・枝などに巻いておくと、そこを通った
成虫、また樹皮下の幼虫にも菌が付着し、そいつらは速やかに死亡するそうです。

この他にもキツツキなどの天敵を誘導する手法など、マツノマダラカミキリ対策も
従来の化学農薬一辺倒ではなく、様々な手法が開発されているのでした。

(写真はボーベリア菌に感染・死亡したマツノマダラカミキリ。体外に菌が出てきている)