と、いう訳で鹿児島から帰ってきた。初日こそ雪の散らつく寒々しい天気だったが、その後はそこそこ温暖な、鹿児島らしい気候の中で取材を進めることができた。
 さて、直下↓の日記に書いた「売春窟」について。私のデジカメは現在修理中なので、一緒にいったカメラマンのフジ君にお願いして、彼の携帯電話カメラでの撮影を敢行した。


 そもそも、この「チャイナソープ」を最初に発見したのはフジ君だ。彼が「suwaさん、なんか凄いのがありますよ!」なんていうもんだから、私もついつい興味を惹かれてしまったのだ。


 指宿に着いて最初の夜、食事を摂りに温泉街に出かけた我々は、非常に閑散とした町並みに無常を感じながら居酒屋を探していた。すると前方に無常にも程があると言いたくなるような赤いネオンサインがあるのでした。「suwaさん、なんか凄いのがありますよ!」「?なんだアレは?」

「これは…温泉街によくありがちな…しかし今時こんな露骨な店構えでいいのか?」

写真が小さくて分かりづらいのだが、入り口の右脇にはショーケースがあり、何か写真が展示してある。
そこを覗いてみると…

外国のおねーさんの写真だ。周囲には豆電球が配置され、寂しげな光を放っている。写真自体も長年に渡って日射を浴びてきたせいだろうか、色が抜けている。なんというか、この展示によって男性に性的サービスをアピールしているつもりなのだろうが、すごく逆効果だ。むしろホラーっぽくて恐い。

と!その時!ショーケース脇の小窓から人の声が!マズイ、どうやら客引きがいるようだ!

「に、逃げろ〜!」

とまあ、そんなこんなで少し離れた居酒屋に逃げ込んだ我々でした。
そして翌朝、問題の「チャイナソープ」をもう一回撮影してみました。

日本にはまだまだ、我々の想像を超える事物があるんだな、と感じた指宿での一件でした。