蒸し暑くなってきたので会社の同僚6人とビヤガーデンに行くこととなった。


最初は九段会館の屋上を目指したのだが、そこは満員だった。なにしろここは
由緒正しい会館の上、サンバショーまで見せてくれる過剰サービス営業なのだ。
予約も無しに入れると思った私たちがバカだった

しょうがないので我々は東京ドーム脇の広場で開催されているビヤガーデンに
向かったのでした。


そこは紙コップ一杯のビールが630円であり、大してうまくもないツマミが500
円均一であり、植え込み近くの暗がりにはゴキブリが徘徊しているという有様だった
ので私は興醒めであった。が、他の人にそのような感情を悟られないよう、明るく
楽しく振る舞っていたことは言うまでもない。


翌日、妻に九段会館ビヤガーデンのことを話した。



私「九段会館のビヤガーデンはサンバショーもやってるんだって!」

妻「何?サンバショーって?」


…あれ?サンバショーって、けっこう人口に膾炙した言葉だと思うんだが…妻は
 サンバショーというものについて何も知らないのだろうか…?


私「え?だからサンバショー。こういうの(と、サンバ的に腰をブルブル振ってみせる)。」

妻「あ!そっちのサンバショーね、サンバの!なんだ〜」

私「?なんだと思ったの?」

妻「いやなんか、雅楽みたいな、そういう芸を見せるのかと思った。なんでビヤガーデンで
  雅楽なんか見せるのかな〜?って。そうか〜サンバショーね。」


…妻はサンバショーを歌舞伎の「三番叟(さんばそう)」と聞き違えたらしい。ははははは。