でもって、山形県酒田市および鶴岡・遊佐(今思ったんだけど、この“遊佐”って非常にいい語感)での
松林取材は、本日早朝4時からの無人ヘリによる農薬散布で終わった。
再び新潟にむけて南下する。
今回は笹川流れらしきものを撮ってみました。
これが最後の取材対象、粗朶沈床です。
冬場に伐採した広葉樹の枝〜いわゆる“柴”が素材で。これを井桁状に組んだものを治水に用います。
伝統的な工法のようですが、発祥は明治期の御用外人デ・レエケ様によるものだそうです。
古いと言えば古いが、新しいといえば新しいね。
おもしろいのは、この14M×8Mの井桁のすべてが、“柴”でできており、その組み合わせによって
構造材・濾材という機能の双方を両立させてるところです。
通常の護岸より2割ほどコストがかかる(ぜんぶ手作りなので)そうですが、その寿命や多面的機能(例:
多数の空隙を持った構造なのでいろんな生き物が棲息しうる…など)を考えれば、安いもんです。
上部構造は、突き出した杭に柴を編み込むようになっています。英国の生け垣“ヘッジロー”に似た感じなんだろうか。
明日はこれを実際の河川に設置します。
もー疲れた。家のふとんで猫たちとぐっすり寝たい。