記憶が急速に薄れてゆくので、ざざっと書いておく。
「たかやす」には、無意味な装飾は無い。ここで言う装飾とは、いわゆる「こだわりの宿」
とかにありがちな「素朴っぽさを過剰にアピールする、装飾的な調度類」のことだ。
昔の農機具とか民具をえらそうにディスプレイしたり、和紙のランプシェードによる
間接照明に凝ってみたり、作務衣を着てみたり。そういうのは素朴のようでいて実はしっかり
計算高い。
そんなわざとらしさとは無縁な「たかやす」には、以下のよう部屋もある。
この部屋の名は「すごいに」。この地方の方言で「すごいね」という意味である。
室内はこんな感じ。
中央に鎮座するのはレーザーカラオケである。どっかのスナックでいらなくなった
ものを、伊東さんがもらってきたのだ。すごいに〜。
で、本題の「ゼロ磁場」。
大鹿村の北隣は長谷村なんだが、その国境付近の「分杭峠」ちかくにゼロ磁場があるという。
なんだよゼロ磁場って。
→http://www.minamishinshu.co.jp/news2004/newyear/11.htm
ううむ。「マイナスイオン」とか「気」とか「中国の気功師」とか、怪しげなキーワード満載だ。
しかし腰痛に悩む妻はゼロ磁場に行ってみたいとのことなので、無信全疑ながら現地に向かう。
ここか。
現場は、なんというか普通の樹林だ。各所に簡易なベンチが設置されており、坐っている人も
居る。
なにをどうしたら良いのかサッパリ分からないのだ。痛いところを揉むとか、そういうのも特に
しなくてよいようなので、妻は合掌してみました。
行く前は「最低2時間はゼロ磁場に居る!」と息巻いていた妻だったが、15分ほどで飽きたらしく、
「もういいや」とゼロ磁場を後にする。
体になんか変化はあったのか?というと、私は耳鳴りがした。でも、ゼロ磁場じゃなくても静かな樹林内
では耳鳴りが強く意識されるワケで…。
妻は、ゼロ磁場のせいか、はたまた曲がりくねった山道ドライブのせいか「気持ち悪くなった」とのことで
あった。鰯の頭も信心というか、ここが「効く」と思える人には「効く」んでしょうね。
↓写真は、ゼロ磁場に揺さぶられた精神を清流・鹿塩川で癒す妻の図
あ、そうだ。そういやこの日の午前中はなんか展望台に行ったんだった。赤石岳が見えたはず。
途中で見た大きな木