早朝、宿から更に上流部に行ってみる。

高瀬ダムに到達するルートは入口にゲートがあり、そこにタクシーが待機している。
「上の方はもっと紅葉きれいだよ。」と声を掛けられたけど、もうここで充分だ。

宿に戻り、ちょっと風呂に入った後、淡々と朝食(これもどうでも良い感じだった)を済ませて宿を出る。
信濃大町でレンタカーを返して町中を散歩する。と、歓楽街の中、キャバレーと向かい合う一軒家に驚くほど美形の猫がいる。

見よ、この垂直に立ったマユゲを!

玄関前のヤブには子猫が二匹おり、走り回って遊んでいる。この美人猫さんの子供だろう。

そのうち、庇に登り出しました。

美人猫も庇に登る。

貫禄あるこの猫は美人猫の母か。

最後にもう一回美人猫


信濃大町を後に後にした我々は松本駅での待ち時間を利用して、「最後くらいは美味しいものを食べて、今回の旅行をを締めくくろうじゃないか」と考えた。

自然こそキレイだったものの、宿のわびしい食事や、やる気の無い従業員の対応などが重なり、旅行全体の印象があまり良くなかったのだ。これはなにも過剰な贅沢をしたいとか、王侯貴族のような扱いを望んでいるとかではなく、単に「温かい料理は温かい状態で食いたい」「地元のものが食いたい」という程度のものだ。

また、キノコ狩りに関しても、「今年は毒キノコすら出ていない(ので、ガイドはできない)」とのことだったが、現実には多数のキノコが観察できた(まあ、小熊山はガイドする人の得意とするフィールドでは無かったんだろうけど)。

なんというか、料理にせよ対応にせよ「面倒な事は極力避けたい」という姿勢があまりにも顕著なのだ。

そんなこんな事情もあって、松本駅では駅ビルのステーキ屋さんに入った。長野県を代表する駅(だと私は思ってる)だし、間違いないだろうと思って。

だがしかし、店に入っても従業員らしき人が居ない。やってないのかな?と不審に思っていると、店長らしき人が入ってきて、「二人?じゃあそこ」と席を示す。我々は「松本駅よお前もか!!」と嘆くしかなかった。

こうして、「自然最高、料理と対応は最悪」な旅行は終わったのでした。
そして最後の最後、自宅最寄り駅で運賃精算した際の駅員の対応も最悪であった。
運賃精算するだけなのになぜか詰問調。国鉄時代にはこういう対応でも良かったんだろうけど(良くない)、もう民営化されてJRになって久しいんだからさー。