ようやくビールを仕込む。

当初は25リッター仕込むつもりだったが、発酵容器(要はポリエチレン製のバケツ)の水密テストのため25リッターの水を入れた所、その状態で持ち運ぶと危険なくらい容器が撓むので、5リッター減の20リッターで抑えることにした。


で、一次発酵に適した液温18〜28℃を維持するために、まずは簡易な保温装置を作る。


これは近所のスーパーで貰ってきたミカン箱である。長方形のままだと発酵容器が収まらないので、長辺の二カ所を折って六角形にする。


そして、底部に電気あんか(さくらやで買った激安品)を置き、その上にH型に角材を配置する。これは、発酵容器の底面にあんかが直接接触しないようにするため。更にもう一つのミカン箱をタテに接続し、内部に銀マットを張る。
 


こうして、スーパーカミオカンデのような保温装置が完成するのであった。胴体には、発酵容器に貼った簡易温度計を確認できるように開閉式の小窓を設けてあります。とりあえず水で満たした発酵容器をセットし、試運転。
 


水密チェックも良好だったので、本番に取りかかる。醸造所らしく猫がいます。


湯を沸かして、砂糖1250gとモルトエキストラクト1700gを煮溶かす。焼き芋みたいな香りが。


粗熱をとった上で、あらかじめ10リッターくらい水を入れておいた発酵容器に移し、攪拌。総量が20リッターになるよう加水。液温24℃を確認し、イースト投入・攪拌。初期比重を計測(1.050…)。
 


こうして20リッターの溶液を抱えた発酵容器にフタをし、先ほどの保温装置に入れて本日の作業は終了。
翌日早朝に発酵容器表面の簡易温度計を確認したところ、22℃〜23℃を維持していたので、順調に行けば1週間から10日で一次発酵が完了する筈。
道具類には、これでもか!というくらいエタノール殺菌を励行したので雑菌の繁殖は無いと思うんだが…。


以上の材料比で発酵させると、あくまでも予想なんだが、予想終了比重は1.012…。アルコール度数は4.89%になりそう。
1%以上の酒を醸造すると酒税法違反になってしまうので、一次発酵途中で沸騰させてアルコールを飛ばし、法律の範囲内の度数に抑えなくてはならない。もちろん遵法精神に満ちた私は、上記の工程を確実に行うだろう。だから、仕事熱心な国税庁の職員さんが検索によってここを見たとしても、「あ!密造酒作ってる不届き者が居る!摘発せねば!」と色めき立つ必要は一切無い。…と思います。ホントにホントです。